野菜を育てる(4)「苗植え(2)」
畝もできたところで、いよいよ苗植えです。
「苗って、そこらへんで売ってるの?」
売ってるんですよね。結構近所に。しかも、種類豊富に、ドラッグストアで。
これもご近所さんが教えてくれたんですが、サンドラッグにとても詳しい店員さんがいるので行ってみるといいよとのことでした。残念ながらそのような店員さんにはお会いできなかったのですが、その店員さんが熱心なのか、サンドラッグの前が植物コーナーになっていました。しかも、苗販売の店員さんも3人ほどいます。ドラッグストアってこんな感じなんですかね、普通。本当に普通なんでしょうかね。
しかし、こんな情報ネットをあさっても見つからないですよ。サンドラッグのホームページをみても、商品一覧の中にもないですし、ググっても、それらしい情報もなし。そもそも、ホームページのどの商品カテゴリなんでしょうね。日用品とか食品とかでしょうか。まあ、とにかく、ネットの時代でも、ご近所さんの情報がありがたいですね。
結局こんな苗を買ってきました:
ゴーヤ、きゅうり、オクラ、かぼちゃ、トマト、すいかなんていうのも買ってきました。一つ100円から高くても300円くらいです。どれがどの苗かは、それこそググってみてください。苗で植物を判断するのは難しいかもしれませんが、育てるとわかるようになるものですね。そして、なんだか愛着も湧きます。もちろんもとをとりたい、とは思いますが、それ以上に、ちゃんと育って欲しい、という親心が芽生えるのです。
それはともかくとして、狭い庭にこの苗たちをどうやって植えたら良いか。ググってみると、結構植物によって、苗の間の距離感はいろいろです。すいかやカボチャは50cmは必要そうですし、よく考えると、買ってきた植物は基本的につる性の植物。みんな間隔が欲しそうな顔してます。こうなってくると、どこにどれを植えるかというパズルです。こんな条件になります:
- それぞれの間隔は50cmくらいほしい
- かぼちゃとすいかは将来地面を這うので少なくとも片側だけは何もないところに植えてあげたい
- きゅうりの連作はNG。病気の弱く一つの苗がやられると、全部やられる
植物たちにはそれぞれご事情があるわけです。育てていくうちにもっとご事情があることにだんだん気づかされることになるのですが、最初から個性が出ています。ちなみに、苗のうちから匂いもそれぞれの植物の匂いがします。きゅうりはきゅうり臭いし、トマトはトマト臭いわけです。ゴーヤもゴーヤ臭いし。でも、すいかとオクラとかぼちゃは匂いませんでした。
そんなこんなで、彼らの希望をかなえるべく苗植えの設計図を作ることにしました。でたらめに植えて、入る場所のない苗がでてきたらかわいそうですからね。そして、設計図に基づいて、あとは肥料と一緒に植えていけばいいわけです。
「設計図が完璧だったので、苗植えも完璧でした」
そんなはずはありませんでした。やっぱり、植物たちの間隔を取ってあげようという情に曇らされ、設計図通りに植えられません。しかも、後から調べてみればそもそも、瓜の仲間は病気になりやすいので、連作不可、というじゃないですか。無理ですよ。苗のうち4割以上はゴーヤときゅうりで成り立ってるんですから。でも、トマトにはバジルという定石があるという(「コンパニオンプランツ」というらしいです)ので、バジルもトマトの近くに植えてあげました。まあ、これで大丈夫でしょう。
本当に大丈夫なのか。植物たちはそう思ったに違いありませんが、とりあえず植えてしまったものは植えてしまったものですから、これから様子をみていきましょう。