料理教室のホームページの作成と開業までのステップ
料理教室はだれでも参加しやすい、魅力的な個人事業です。
集客はInstagramなどのSNSやホームページが強いようです。開業までのステップもまとめてみます。
開業の前に最初に考えること
ターゲットを考える
どんな人をターゲットにするのか、そこをはっきりさせておくと、後がやりやすくなります。
例えば、自分の家の近くの人をターゲットにするなら、教室の場所は自分の家でも良いでしょう。でも、もっと狙いたい層がいるなら、立地の良い場所を選ぶために、場所を変える必要があるかもしれません。
また、年齢層はどうでしょうか? もし、若い人を中心とするなら、SNSでの集客になるかもしれません。ターゲットによって集客方法も変わってきます。
子供の有無はどうですか? もし、お子さんがいる方をターゲットにするなら、教えるメニューは食育になってくるかもしれません。
こんなふうに、ターゲットをどこに絞るかで、事業のスタイルが大きく変わってきます。
ここをブレないようにしておくと、今後の準備はぐんと進めやすくなります。お客様目線で、どんな人をどれくらい、どのように対象としていくか、しっかり考えていきましょう。
教室の場所
教室の場所は、自宅、レンタルスタジオ、テナントといくつか選択肢があります。
自宅
自宅なら、運転費用はかなり抑えられます。また、ある程度柔軟に予定を立てることができるかもしれません。
反対に、いくつか気になる点もあります。衛生面に気を配る必要があります。近隣の人など親しい人たちの間だけになるかもしれません。さらに、近隣に影響を与える可能性もあります。ターゲットとしている人が近隣にいない場合には、集客がかなり難しくなるかもしれません。
レンタルスタジオ
最近は料理教室で使えるレンタルスタジオが1時間5,000円程度で借りることができるので、かなりお手軽です。立地もそこそこ良い場所にあるでしょう。
デメリットは、毎回確実にその場所を抑えられない可能性がある、ということです。レンタルスタジオのレンタル状況によって、毎回時間を変える必要があるかもしれません。
テナント
テナントを借りてしまえば、自由度の高い教室を作ることができます。立地もしっかりと良い場所を選択できます。
ただし、費用が高いのが難点です。開業する際に、運転資金として数百万円を集める必要があるかもしれません。
オンライン教室
オンラインで行えば場所を用意する必要はありません。感染症対策やおうちごはんが必要とされている今、良い方法かもしれませんね。
資格を取る
もちろん、生徒さんたちが自分で作って食べる料理教室であれば、資格はなしで始められます。ここが、起業で人気の高いポイントかもしれません。
ただ、食事を扱うので、取っておいても安心な資格があります。例えば、食品衛生責任者などがあれば、自分も安心ですが、生徒さんたちも安心できます。
他にも料理教室に役立ちそうな資格も持てます。食育インストラクターや野菜ソムリエなど、自分の教えたいと思っている料理に特に関係しそうな資格をとっておくと、役立つに違いありません。
教える内容や教え方を考える
これはターゲットによって大きく変わりますが、何を教えるでしょうか。
どんな料理を教えてあげることができるでしょうか。
何よりも、お客様はどんなことを知りたいと思っているでしょうか。
初心者が相手でしょうか。親御さんが相手でしょうか。趣味で料理を覚えたいと思っている人でしょうか。ターゲットとテーマをしっかり決めることが大切です。
また、教え方も色々あります。教室で何人かをいっぺんに教えるか、それともマンツーマンで教えていくか、ということです。この教え方によって料金体系も変わってくるでしょう。
また、感染症の状況を回避して集客する方法として、Zoomなどを用いたオンライン料理教室も考えられるかもしれません。そうであれば、そもそも、教室の場所などを考えなくても大丈夫ですね。
事業内容を考える
運転資金や利益を当然見込む必要があります。何人くらい生徒さんを取ることができるでしょうか。単価はどれくらいになるでしょうか。
必要な調理器具や材料などはどの程度になるでしょうか。生徒さんにどれくらい負担してもらうでしょうか。こうしたことを考えると、最初の数ヶ月分の運転資金はどれくらい必要でしょうか。
一般的に、個人事業の初めには100万円くらい必要とも言われます。費用など大丈夫か、しっかり、事業体として考えていくことが大切です。
準備を始める
ここまでしっかり、考えられたら、準備を進めていきましょう。
集客のためにホームページを作成する
こうした個人事業では、ホームページが欠かせません。ここまで、しっかり考えてきたでので、内容は十分でしょう。どんなふうに掲載するか、そもそも、制作は依頼するでしょうか、それともご自身で作られるでしょうか。
少なくとも、こんなことは掲載しておきたいと思います。
- 料理教室のコンセプト、教室名:この教室に通うとどんなことを学べるのか、しっかり記載されていると良いでしょう。
- 教室の場所
- 教え方:マンツーマンかそれとも大勢を相手にするか
- 月謝
- 学習コース
- 準備するもの
- どんな人が参加するのか:しっかりターゲットを絞って、自分も行きたい、という安心感を持ってもらう必要があります
- 講師やスタッフについて:プライバシーに気をつけつつ、可能な限り、具体的にご自身のことを記しましょう。どんな料理が得意か、もそうですが、どんな経歴があるのか、どんな趣味があるのかといったことも記せます。
- プライバシーポリシーや事業内容
まとめて、5ページから6ページくらいのホームページにできます。最近や無料でも作成できますが、時間がなければ、制作を頼むのも一手です。iyyotoでは、3万円でしっかりしたページをお作りできます。
教室を用意する
立地やターゲットをしっかり考えて、教室を準備しましょう。
テナントを借りる場合には、最初にそれなりにお金がかかります。自分の資金力と集客できる好立地のバランスを取って決めたいものですね。
自宅の場合には、店舗利用ができるかもしっかり確認しておきましょう。せっかく流行りだしても、実は店舗利用ができない物件だった、とか、近隣住民の方から苦情が出た、ということは避けたいものです。
調理器具などを準備する
料理教室の道具といえば、調理器具です。
生徒さんに用意してもらうのであれば、かなりコストを抑えられます。
もし生徒さんの分も用意することを考えると、しっかりとしたものをなるべく安く購入shたいですね。
開業届を出す
資格の必要のない分野ですので、保健所への登録なども一般的には不要です。
でも、開業届は出しておきましょう。
税務署にしっかり申告しておくなら、後で、追徴される、なんていうことも避けられます。
他の集客方法も考えておく
SNSによる集客はかなり有効です。
特に、写真をアップロードして展開でいるInstagramは料理教室では必須のツールと言えるかもしれません。その他にも、TwitterやFacebook、YouTubeなどで、ご自身の料理が美味しそうに撮影できるコツを身につけておくのも良いかもしれません。
ここまでしっかり準備できれば、きっと良い教室になることでしょう。教室が始まったら、しっかりと、丁寧に教えて、生徒さんがスキルアップする様子を見たいものですね。