スマホとブルートゥースで接続できるおすすめヘッドセットOpenMove「(4)マイク設定編 」
前回スマホとパソコンでブルートゥース接続した時の音質がだいぶ違うというお話からだいぶ間が空いてしまいました。
音質が違ったのは、サンプルレートという音の密度がパソコンの方はスマホの半分程度しかなかったのです。
今回、こんなに違うのか、の調査結果をお伝えします。
ブルートゥースに関連したバージョンの問題
パソコンにインストールされていたブルートゥースのプロファイルの問題でした。
ブルートゥース機器を正常に動作させるためのソフトウェアがパソコン側が古かった、ということです。
でも、そんなことで違いがあるなんて、知りませんでした。悔しいので、もう少し調べてみます。
ブルートゥースそのものの問題か
まず疑ったのが、ブルートゥースそのもののバージョンの問題です。
ブルートゥース自体は2000年代初めに普及しているので、かなり以前からあります。現在の最新のバージョンは5.2で、Openmoveも5であることが公表されています。
ただ、接続する側の製品が少し前のものだとバージョン2や3というものがあります。もちろん、バージョンが異なるものとも接続できますが、高い方は、その性能を発揮しきれないことがあります。
では、手持ちの機器はどうなのか。
- パソコン:Mac mini 2014 Late :4.0
- スマホ:iPhone SE(第一世代):4.2
- タブレット:iPad Pro 11(第一世代):5.0
確かに、OpenMoveのブルートゥースのバージョン5よりも低い機器があります。しかも、サンプルレートの低いMacが一番バージョンが低いようです。
では、パソコン(Mac mini)の4.0とOpenMoveの5.0で接続したこと自体に問題があったのか。
どちらのバージョンにも、ブルートゥース接続できるヘッドセットを動作させるために、HFPというプロファイルが入っています。このプロファイルにもバージョンがあります。調べてみると、HFP 1.5までは、サンプルレートが8kHzで、HFP1.6以上で、16kHzがサポートされていることがわかりました。ただし、ブルートゥースバージョンが低いからと言って、一概に、HFPのバージョンも低いというわけではないようです。ブルートゥースそのもののバージョンが4だとしても、HFPは1.6ということはあり得るそうです。
つまり、Macの4.0とOpenMoveの5.0というブルートゥースのバージョンの違い事態に問題があるわけではありませんでした。
Macのブルートゥースプロファイルが古い
そうすると、考えられるのはパソコンのHFPのバージョンが低いということです。
ブルートゥースそのもののバージョンは4.0なのに、HFPのバージョンだけが古い、なんていうことがあるんでしょうか。
私にはそこまで調べる技術がありませんでしたが、結論からすると、そういうことのようです。マイコン工作実験日記を拝見させていただいたところ、パソコンのMac OSのHFPバージョンは1.5のままであるとのこと。8年前の記事ですが、サンプルレートの結果からして、やはり、今も同じと結論せざるを得ません。
このバージョンは自分でどうすることもできないので、Mac OSのアップデートを待つしかありません。また、これが、パソコンのハードウェアの古さに起因するなら、もう諦めるしかなさそうです。
今、HFPのバージョンはすでに、1.7になっています。スマホやタブレットのHFPバージョンは、iOS5の時にはすでに1.6に更新されています。であれば、パソコンの方のHFPも1.6にしておいて欲しかった、と思います。
マイク性能は実際に使ってみないとわからない
こんなことを避けたかったので、結構調べた上で購入したのですが、少し残念な結果になりました。
もちろんOpenMoveは気に入っていますし、外出先で電話を取るのにも使いやすいと思います。用途によっては、マイクの音質は十分実用的だと思います。最近のWindows10のパソコンであれば、HFPのバージョンは高くなっているそうですし、Appleのタブレットやスマホも大丈夫です。でも、私は、Macのパソコンで使いたかったです。
でも、ちょっとした違いで、マイクの音質にこんなに差が出るとは思っていませんでした。こんな小さな違いは使ってみないとわかりませんね。
ということで、OpenMoveを品質の良いマイクとして使うことは諦め、ちゃんとヘッドセットを買うことにしました。今度は、そのレビューをして、このヘッドセット問題を締めくくりたいと思っています。
ありがとうございました。