iPad Air2はまだ使える? それとももうサポート終了?
まだ、使えます!
高いお金を出して買ったiPad Air2ですから、そう申し上げたいところですが、iPad Air2が出たのは2014年、今からなんと、7年以上前。
6年前のiPad Air2は、いつまで使えるでしょうか?
中古でも購入すべきでしょうか?
iPad Air2はいつまで使えるか?
電子機器は電源が入ればいつまでも使える、というわけではありません。パソコンと同じく、iPadも一度購入すればいつまでも使える、というものではないのです。
Appleの定めているライフサイクルは「3年」!
Appleは、いつまで製品を使い続けられるか、いわゆる「ライフサイクル」というものです。
何年でしょうか? なんと、Appleが公式に回答しています。
「3年」です。
短い!と思われたでしょうか。でも、こんなふうにも書いてあります「ほとんどのApple製品は耐用年数はこれより長」い、ということです。つまり、3年を寿命としているけど、実際にはそれより長く使えるよ、ということのようです。
高いお金を払っているので、そうあって欲しいですね。
でも、具体的に、3年より長く使える、とはどういうことなんでしょうか。
基本的に更新サポートが終了するまで使える
iPadの中には様々なアプリ(ソフトウェア)が動いています。
その中でも一番働いているのは、Appleが作っているiOSです。このiOSには、私たちが意識的に入手しなくても使えるメールやブラウザ(サファリなど)のようなものが組み込まれています。
ただ、これらはいつまでも完璧に動作するわけではありません。いわゆるバグを目をつけられて、そこを攻撃される、ということもあり得ます。
それで、Appleは頻繁にこのiOSを更新します。よくトレンドに「iOS 14.6」とか出てきますよね。そういう更新で、バグ潰しをしたり、セキュリティを強化するわけです。
嬉しいことに、Appleはこの更新を3年と言わず、比較的長い期間提供し続けてくれます。それがApple製品が売れる理由の一つでしょう。
この更新が続く限り、持っているiPadは安心して使い続けられます。つまり、3年が過ぎたとして、更新サポートが提供され続ける限り、iPadを使い続けられるのです。
iPad Air2の更新はいつまで?
残念ながら、今年発表されるiOS 16には対応しないことになりました。つまり、もうサポートは終了することになります。
しかし考えてみると、ただ、iPad Air2が出たのは2014年でもう7年以上前。通常のライフサイクルの2倍を超えています。OSの更新が提供し続けられてきた異常に息の長い製品なんです。そういうわけで、サポートが終了したとしても、よくこれまでサポートしてきてくれた、と思えます。
一応OSが更新されるサポート期間内、もう少しは安全に利用できますが、ソフトを更新したからといって、本体(ハードウェア)そのものが新しくなるわけではありません。サポート内の端末とはいえ、さすが厳しくなっているところがいくつかあります。
我慢できれば使い続けられる
インターネットの進歩は早いため、古いiPadの性能では処理が追いつかなくなる、ということがよくあるものです。例えば、最近のホームページというのは、アニメーションなど、凝ったものが多いですよね。ああいった動きが早くきれいな画像は古いiPadの性能では処理し切れず、コマ落ちのようになってしまう、ということがあります。
また、アプリもインターネットから入手しますね。最近のアプリも性能を要求するものが多くなっていますので、やっぱり古いiPadだと、重くて使い物にならない、ということがあり得ます。
いくら、iOSの更新があっても、遅くて使い物にならないのでは、仕方がありません。
遅くても我慢できるか、というところも、iPadがいつまで使えるか、という一つの重要な要素なのです。
iPad Air2の性能は現役モデルと言える?
なんといっても6年前の機種ですから、「使い方によって」というのが答えになるでしょう。
ネットサーフィンやメール、LINEなら普通に動作するでしょう。
でも、最新のアプリを入れると、正直重く感じられるでしょう。きっと実際使ってみると、もう引退させてあげてもいいんじゃないかなと思われるでしょう。
ただし、iPad Air2は当時のiPadの最上位機種でしたから、まだ中古で販売されているようです。また、持っている方としては、高いお金を出して購入したし、壊れているわけじゃないから、最後まで愛着を持って最後まで使ってあげたい、という気持ちがあるかもしれません。
でも、今から中古で買ったり、まだ継続して使っていても大丈夫でしょうか。
中古で買っても、まだ使えるか?
使えなくはない
前述の通り、当時のフラグシップと言えるiPad Air2ですから、今でも用途によっては、使えるようです。
でも、最新のアプリは結構動作が重く感じられるでしょう。3Dゲームなんか、とても期待できません。
加えて、当時のiPadは今は信じられないほど容量が低い、16GBなんていうモデルも存在しました。16GBのモデルだと、アプリや写真を溜め込んだらすぐに使えなくなってしまうでしょうから、避けるのが無難です。
iPad Air2の中古品はそこまでお得と言えるか
iPad Air2の中古品は本当に、現行品のiPadと比べてもコスパがいい、と言えるのでしょうか。
性能を比較してみました。
特にこの表の処理性能と金額にご注目ください。(処理性能のスコアは「Antutu」というもので計測した場合で、これは、高ければ高いほど良いもの、ということになります)
iPad Air2 | 無印iPad 8th | iPad Air 4 | iPad Pro | |
処理性能 | A8X | A12 | A14 | M1 |
処理性能のスコア | 14万点台 | 35万点台 | 60万点台 | 100万点台 |
容量 | 16G〜128GB | 32GB〜128GB | 64GB〜256GB | 128GB〜2TB |
金額 | 25,000円程(中古) | 38,280円〜 | 69,080円〜 | 12,9800円〜 |
現行品の処理性能にはとても敵わない、ということがよくわかるのではないでしょうか。一番安価な無印iPad 8thと比較しても、半分以下のスコアですね。iPad Proと比較すると、もう、7倍違います。
もちろん価格も違いますが、中古で安いとはいえ、iPad Air2を数万円出して買うというのは、ちょっと考えもののような気がします。
合わせて、今後サポートは終了することになることはわかっています。iOS15が最後の更新になったわけです。それで、今から1, 2ヶ月でサポートが終了するような端末を買うというのはあまり良い選択に感じられません。
更新サポートがもうすぐ切れることを考えると、躊躇したくもなるでしょう。
更新サポートが切れてもまだ使える?
サポートが切れても使い続けることはできる
もちろん、更新サポートが切れても、すぐに使えなくなる、ということはありません。
OSの更新が止まったら、電源も切れる、なんていうシステムはありませんので、ご安心ください。自己責任で使うことはできるでしょう。でも、自己責任といってもやっぱりデメリットは大きいものです。
セキュリティリスクを抱えることになる
OSの更新のサポートが終了するということはセキュリティサポートが停止することを意味します。1年後くらいには、さすがに、iPad Air2も更新が切れるでしょうから、セキュリティリスクを背負って使い続ける、ということになるでしょう。
ちなみに、Appleは驚くほど親切な時があります。セキュリティリスクが大きいときは、企業イメージを考えてか、数年前の製品にも更新を提供することがあるのです。ただし、これは例外的な措置です。OSの更新が止まった後で、更新をさらに提供してくれる、と期待するのは禁物です。
iPad Air2を今から買う、というのはもはや自己責任の分野です。もちろん、サポートが切れてもすぐに使えなくなるわけではありません。しかし、もうすぐサポートが終了すると思われるiPad Air2を今から買う意味はかなり薄いかもしれません。
iPad Air2以外の選択肢
そういうわけで、iPad Air2はを買うというのはちょっと冒険すぎるような気がします。
代わりに幾つかの選択肢をあげてみます。
第9世代iPad
iPad Air2と似た筐体のiPadの中では最新のモデルです。最も廉価なモデルですが、新品は5万円程度します。でも、数万円出すのであれば、最新のモデルをお勧めします。
iPad Air 4
名前は、Air2の後継機種のような感じですが、こちらは8万円以上とお高いモデルです。実は、iPad Air2は発売された当時最上位のモデルでした。それで、今Air2が欲しいと思っておられた方にとってはちょっと負担が大きいものです。
ただし、最近のMacbook Airにも搭載されているCPUを載せていますので、一度買えば、かなり長く使えると思われます。そういう意味では、とてもお勧めです。
再整備品のiPad(第8世代など)
今iPad Air2でも良いと思っていた方には、これが一番良い選択肢だと思います。整備品はアウトレットのようなもので、新品で購入するよりも、数万やすくなることがあります。ただし、古いものを高く売っている場合もありますので、見極めが難しいのも事実です。よかったら、下記のリンクで、どんなものを購入すれば良いか、確認してみてください。
ありがとうございました。