楽天モバイルのキャンペーンで、本当に通信費を無料にできるのか?
携帯電話代が無料になるなんて夢のような話です。それを、楽天モバイルがやってくれました。
格安SIMも出た時は夢のような話だと思いましたが、楽天モバイルは、3ヶ月無料というのです。無料というのはすなわち0円というのです。それも、条件次第では、その後も無料になるというのです。
1ヶ月使っても、6ヶ月使っても、12ヶ月使っても、通信費が0円になる、ということです。
ちょっと信じられませんね。ということで、iyyotoが、楽天モバイルに乗り換えてみました。
ところで、楽天モバイルとはどんな会社なんでしょう。
楽天モバイルとは
米倉涼子のCMが思い浮かぶ「楽天モバイル」ですが、実際どんな会社なんでしょうか。
楽天モバイルは携帯電話事業者(MNO)
「楽天モバイル」と聞くと、格安SIMを思い浮かべるかも知れません。Y!mobileとかmineoとかIIJとか日本通信の一つ、という感じでしょうか。でも、実はちょっと違います。
いわゆる格安SIMは自分の回線を持っていないMVNO(VはVirtualの頭文字)です。docomoやau、SoftBankの回線を借りて、運営している会社です。
でも、楽天モバイルは自社回線を持っています。これがすごい。何がすごいかというと、いまさら回線を引こうと思ったことです。今まで、携帯会社といえば上記3社しかありませんでした。参入しようにも、回線を日本中に敷くなんて今さらできませんからね。隙間もお金もありません。しかし、楽天は、この状況の中、2017年になってMVNOではなく、MNO(Vはない)の自社回線を持つ楽天モバイルを設立しました。
確かに楽天は球団も持っているくらいですから、お金はあるかも知れませんが、格安SIMも普及している時に、今さら、シェアを奪って、自社回線を持つ携帯会社をとしてやっていくことはできるのか、と思った方もいたかも知れません。
ところが、シェアを奪うためにすごいことを考えていたようです。
楽天モバイルはとにかく安い
楽天モバイルが発表された頃には、格安SIMのデータ通信の費用は月 数百円になっていましたから、これ以上の値下げはありえないように感じました。万一、楽天モバイルが他の格安SIM会社より100円安くても、わざわざ楽天モバイルに乗り換えようという人はいないような気がします。
ところが、楽天モバイルが発表したのは「1年間無料」でした。(このキャンペーンは4月7日で終了しています)
0円です。
しかも通話し放題ときました。
ここまでくると、「怪しい・・・」という感じしかしませんね。レビューを見ても通信品質は良かったり悪かったりでしたので、iyyotoも関心がそこまでありませんでした。
が、コロナ禍でお金もなくなってきて、腹は背に変えられない、ということにも気づきました。
例えば、以前、Y!Mobileで契約していましたが、月々3,000円後半くらいで、通話し放題のプランになっていました。でも、これ、12ヶ月繰り返すと、1年間で40,000円以上は確実に超えます。iPhone SEなら1台買えそうです。2年間になると80,000円。最近Y!Mobileはもう少し安くなってきましたが、それでも、通話し放題なら、毎月の3,000円の出費はかさむでしょう。
ところが、楽天モバイルは0円と来ました。1年間どんなに使っても無料です。1年間が終わっても、1GBまでならやっぱり0円、3GBでも1,000円程度ときています。
そういうわけで、iyyotoは楽天モバイルに乗り換えたわけです。ちなみに、乗り換えても良かったと思っています。(注:実際の動作や通信状況は別の機会に書かせてください。実感として悪くはないです)
でもどうして無料になるのか
もちろん、これは、楽天モバイルがそう決めたから、としか言いようがないです。こうなっています。4月7日までのキャンペーンを適用すると、こうなります。
データ通信量 | 1年目 | 2年目以降 |
1GB以下 | 無料 | 無料 |
3GB以下 | 無料 | 1,078円(税込) |
20GB以下 | 無料 | 2,178円(税込) |
それ以上 | 無料 | 3,278円(税込) |
1年目は本当に無料です。
そして、注目したいのが2年目以降です。なんと、1GB以下であれば、やっぱり無料です。すでに、ポケファイを持っている、なんていう方は、常時携帯をポケファイに繋いでおけば本当に無料になります。しかも、その後も段階性になっているので、使った分だけ支払えば良い、という仕組みです。(この段階の値段設定も、格安SIM会社並の安さで驚きです)
ただ、一番気になっていたのは通話も含めて無料なのか、ということです。
iyyotoはいまだに電話をよく使います。LINE、ありますが、なんだかんだ、電話を使いたい、ということはありませんか? 10分間無料という携帯会社もありますが、通話中に10分過ぎたらどうするのでしょう。iyyotoは気まずくなるのが嫌なのです。
そして、本当のかけ放題ができる少ない数少ない格安SIM会社がY!mobileでした。3GB+かけ放題で、大体月々4,000円弱、と言ったところです。つまり、かけ放題だけは、格安SIMの会社でもオプションとして、1,000円以上はするのです。
楽天モバイルは、この課題もクリアしているのか? もし、データ通信だけ無料で、通話料は別です、と言われたら、それは本当の無料ではありませんね。よくよく調べてみました。
「楽天Link」というアプリを使えば無料になる、というのが答えでした。
このアプリ、電話をインターネット回線(データ通信)に落とし込むことができるようです。LINEみたいなものですよね。そして、楽天はデータ通信について上記の通り1年間無料としていますから、楽天Linkを使っていけば、無料になる、ということです。
理屈としてはわかってきました。でも本当にそうなのか。
楽天モバイルは本当に無料だった
実際乗り換えてみました
こればかりは、論より証拠です。今までの費用を、my 楽天モバイルのスクショでご覧ください。
これが2021年2月です(乗り換えた月です)
ちょっと安過ぎますね。本当でしょうか。
2021年3月のも掲載します。
やっぱり安いですね。一応、2月と3月比較したグラフもアップします。
この比較に意味があるかわかりませんが、結論は明らかです。
本当に無料でした
本当に無料です。
数十円かかっているじゃないか、という話は、もう、なしです。その議論は、8ヶ月経って合計が100円になってからにしましょう。
ちなみに、この数十円というのはSMS費用です。SMSのほとんどは楽天Linkで受信できるのですが、一部、Googleなどの会社など二段階認証をするときに送られてくる認証コードは楽天Linkで受信できないことがあるようです。また、私はしていませんが、楽天Linkでかけられない電話番号もあるようですので、ご注意ください。
楽天モバイルで本当の無料を試してみませんか
この通り、楽天モバイルに乗り換えれば、コストを極限まで、つまり無料まで抑えることができるのは間違いありません。
もちろん、安さだけで解決できない問題もあるかもしれません。
- 導入のしやすさはどうか
- 通信品質などはどうか
- 持っている携帯電話が楽天モバイルで使えるのか
など気になりますね。この点は、また、ご紹介させてください。
ちなみに、iPhoneは大丈夫そうです。これは朗報です。こちらで詳しく書かせていただいていますので、よかったら、ご覧ください。
ありがとうございました。